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2025.05.08
世田谷区立砧中学校で「国連支援財団 感謝状贈呈式」開催

2025年5月7日、東京都世田谷区立砧中学校にて、一般財団法人国連支援財団による感謝状贈呈式が執り行われました。この感謝状は、3月27日に同校で開催された『第1回砧中学校×スリランカ 学生交流会』において、企画・運営・参加など様々な形で貢献した団体および個人に対して贈られたものです。今回表彰されたのは、世田谷区立砧中学校、世田谷区立砧中学校生徒会、小林宏至さん、株式会社HIC、SHISHIYAMASU (PVT)LTD、砧中学校公認地域サークルKinuta-Seedほかです。
異文化交流の新たな形

『第1回砧中学校×スリランカ 学生交流会』は、砧中学校の生徒たちの「海外の同世代と直接交流したい」という想いから始まりました。コロナ禍を経てオンラインコミュニケーションが一般化した中、今回はXR(クロスリアリティ)技術を活用したバーチャル空間での交流が実現。約6,800km離れたスリランカの中学生たちと、リアルタイムで顔を合わせ、互いの国の文化や学校生活、将来の夢について語り合いました。
SDGsとの深い関連性
このような国際交流は、SDGs(持続可能な開発目標)とも密接に関わっています。特に「目標4:質の高い教育をみんなに」「目標16:平和と公正をすべての人に」「目標17:パートナーシップで目標を達成しよう」といった目標の実現に寄与しています。異なる文化や価値観を持つ同世代と直接交流することで、多様性の尊重や国際理解が深まり、偏見や差別をなくす第一歩となります。
また、今回の交流会は、学校・地域・企業・個人が連携して実現した点も大きな特徴です。株式会社HICの技術協力や、地域サークルのサポート、個人のボランティア活動が一体となり、持続可能な社会づくりのための「パートナーシップ」の好例となりました。生徒たちは、社会の様々な立場の人々が協力し合うことで新しい価値が生まれることを、実体験を通じて学びました。
感謝状贈呈式の様子

贈呈式では、一般財団法人国連支援財団の柿沼伸佳事務局次長より「若い世代が国際社会と積極的に関わることは、平和で持続可能な未来につながる。また保護者や地域がそれらの活動を支えることは、地域創生にも繋がり大変意義深い活動だ。」とのメッセージが贈られました。会場には、参加した生徒や教職員、地域の方々も集まり、温かな拍手が送られました。
今後の展望

砧中学校では、今回の経験を活かし、今後も継続的な国際交流プログラムの実施を予定しています。さらに、地域や企業との連携を深め、SDGsの理念を学校教育の中で実践していく方針です。生徒たちが主体的に学び、世界とつながることで、グローバル社会で活躍できる人材の育成を地域ぐるみで目指しています。
また、今回の取り組みが地域社会にも波及し、他の学校や団体にも広がっていくことが期待されています。多様な価値観を認め合い、協力し合うことの大切さを、子どもたちだけでなく大人も再認識する機会となりました。
今後も砧中学校の挑戦に注目が集まります。
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